今回はイスタンブール観光の真骨頂、ドルマバフチェ宮殿をご紹介します!正直に言って、これまで見たヴェルサイユ宮殿やルーブル美術館のナポレオンの間より豪華で美しく素晴らしかった、過去一の感動体験でした。14トンの金と40トンの銀を使った内装、そして世界最大級4.5トンのシャンデリア…言葉では表現できない豪華絢爛さに、心底圧倒された一日をお届けします。
ドルマバフチェ宮殿へのアクセスと入場料
アクセス方法
カラキョイ地区からトラムで移動して、ドルマバフチェ宮殿へ向かいました。ドルマバフチェ宮殿の位置は、新市街のタクシム広場と殉教者の橋があるオルタキョイ地区に向かう途中にありボスポラス海峡に面しています。

ドルマバフチェ宮殿は、タクシム広場からだとタクシーやバスで10分ほどの距離にあります。旧市街からだと、トラムの「T1路線」でドルマバフチェ宮殿近くまで行けます。私達はカラキョイからトラムで向かいました。トラムのT1で北上すると終点がドルマバフチェ宮殿の正門近くです。移動に関しては、いつもgoogleマップの経路案内で調べています。事前におおまかな交通手段を調べておいて、詳しい路線やおおよその移動時間などは逐次状況が変わるので、googleマップ経路検索で調べたほうが間違いなく対応できると思います。
観光客と地元民の料金格差

正面通路を真っすぐ進んで、正門の左側にチケット売り場があります。チケットは事前にインターネットでも購入できますが、当日チケット売場でも購入可能です。観光客1,200TL(約4,300円)、地元市民300TL(1,080円)というかなり差がある入場料設定でした。しかし、ある意味これは理にかなっていて、日本もインバウンドインバウンドって言ってるけど、このような価格設定にすればいいのにと思いました。

宮殿の正門を入ったところです。庭園はさほど大きくないものの綺麗に手入れされていました。


圧倒的な豪華絢爛さのドルマバフチェ宮殿
メインエントランス
この日は雨が降っていたので、入館するにはビニールの靴カバー着用をしなければなりませんでした。そして、宮殿のメインエントランスに入った瞬間、その壮大さにすかさず写真撮ったら、撮影禁止と止められてしまいました。
ここから先は、写真に収められなかったものの、とにかく壮大過ぎる豪華絢爛さに圧倒されました。私の印象では、過去一!ヴェルサイユ宮殿やルーブル美術館のナポレオンの間より豪華で美しく素晴らしかったです。

見ごたえたっぷりの部屋の数々
ドルマバフチェ宮殿には全部で285の部屋と43~46の広間があると言われ、大変見ごたえがあるため、時間には余裕を持って行かれたほうがいいと思います。私達も全ての部屋を見てまわるだけで2時間近くかかりました。ドルマバフチェ宮殿はセラームルック(政治機能の場)、中央の大広間、右手のハレムと、大きく3エリアに分かれています。メインエントランスはセラームルック側にあり、そこからほとんど全ての部屋を見て回れれるよう回路が設けられています。
中には、ジャポニカホールという日本にゆかりのある部屋もあり、日本から伝わったとされる調度品が並んでいました。日本の文化がこんな遠いところにまで伝わっていたのだと思うと感慨深いものがありました。
他にもハレム(妃たちの部屋と王の居住区)には、トルコ共和国建国の父ムスタファ・ケマル・アタテュルクが生涯を閉じた部屋もあります。アタテュルクがドルマバフチェ宮殿で亡くなった命日の11月10日9時5分には、毎年サイレンが鳴らされトルコ全土の車やバス、トラムまでもが一斉に止まり、皆外に出て全国民がこのドルマバフチェ宮殿の方角に向かって黙とうするそうです。そのアタテュルクの部屋は豪華絢爛なドルマバフチェ宮殿の内装からすると、意外にも小さく、ベッドも質素なものでした。トルコの父と呼ばれたアタテュルクは、国民の事を想い尽力した功績によって今でも愛され最高の敬意が払われているのだろうと歴史を感じずにはいられませんでした。

世界最大級の巨大シャンデリア
そして、宮殿のメインホールには、これまでに見たことがないくらいの巨大で美しいシャンデリアが圧倒的な存在感を放っていました。ホール自体も全体がブルー調に装飾され、言葉に合わらせない息をのむ美しさでした。
この美しい天井から、電球750個、重量4.5トンと言う世界最大級の巨大なシャンデリアが吊るされています。こちらは英国女王ヴィクトリアⅡ世贈呈によるシャンデリアだそうです。四方にも角かどにシャンデリアを少し小さくしたような豪華な照明があり、私はこれほど美しい部屋を見たことがないと思います。一生のうちにもう一度訪れてみたいところでした。


他にも、セラームルックの豪華なクリスタルの階段から入る「赤の間」と呼ばれる会見前の控室など、どこをとっても豪華絢爛で美しく、今まで訪れた歴史的建造物の中でも最高峰といっていいほど素晴らしいもので、私にとって今回のイスタンブールの一番の思い出になりました。トプカプ宮殿のほうが有名かもしれませんが、私個人的にはドルマバフチェ宮殿をおすすめします。

ボスポラス海峡を望む絶景ロケーション
メインホール脇からボスポラス海峡側に出てみました。残念ながら雨でしたが、晴れていたらどれだけ美しい景色なんでしょう?昔の王様やお妃方はこの景色を見ていたのかなと思いを馳せてしまいます。

中央のメインホールの建物外観です。外観はさほどではないものの、内装はとにかく度肝を抜かれるほど豪華絢爛でした。

正面の門を振り返ってみました。ここから、宮殿の正面玄関まで真っすぐ見えるように緻密に設計されています。
ドルマバフチェ宮殿は、内装の為に14トンの金と40トンの銀が使用されて、床面積4,500㎡が手織りの絹製絨毯で全て覆われているという、今までにない宮殿でした。おそらく私が今まで見てきたり知っている中で一番豪華で美しい宮殿だと思います。人生でもう一度行ってみたい宮殿でした。

おまけ:アジア側への移動断念
旧市街からドルマバフチェ宮殿に移動する途中、アジア側への船着き場があったので、フェリーでアジア大陸にも渡りたかったのですが、雨が酷くなって断念してしまいました。
イスタンブールのアジアサイドには、ヨーロッパサイドと比べると物価が安く、おしゃれなカフェが並ぶカドゥキョイ地区のバーダッチャッディス(バグダット大通り)や、ミディエ・ドルマ(ムール貝の殻に味付けしたピラフを詰め蒸し焼きにした料理)やドネルケバブなどのトルコならではのグルメも沢山あるようで是非行きたかったのですが、今回は天候が悪いのと日数がタイトだったため残念ながら諦めました。
アジア側の行き方はフェリーだけでなく、海底トンネルを通る鉄道「マルマライ」を使うなどいくつか方法があるので、ご自分に合った行き方をいくつか調べておくと良いと思います。
次回記事
次の記事では、イスタンブール最終日の新市街散策です。タクシム広場周辺からガラタ塔までの道程をお届けします。
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この記事は2024年11月に渡航した記事を掲載しております。レストランの営業時間や料金、観光施設の情報は変更される可能性がございますので、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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