お得旅の3大基本!マイル・クレジットカード・ホテル特典

マイル・クレジットカード・ホテルの文字が書かれたカード 旅の基礎知識

「旅行は好きだけど、もっとお得に、もっと快適に楽しめたらいいのに…」そう感じたことはありませんか?旅をお得に変えるには3つの基本要素があります。それが「マイル」「クレジットカード」「ホテル特典」です。

これらは単独でも便利ですが、本当の価値は3つを連携させるとさらにお得感が増します。マイルで航空券代を浮かせ、クレジットカードの特典で保険や荷物サービスを得て、ホテルの会員制度で部屋のアップグレードや無料朝食を楽しむ。こうした仕組みを理解すれば、同じ予算でもワンランク上の旅が実現できるのです。

本記事では、なぜこの3つが「お得旅の3大基本」と呼べるのか、そしてどのように相互に作用して旅の価値を高めるのかを、初心者の方にもわかりやすく解説します。具体的な貯め方や選び方は別の記事で詳しく紹介しますので、まずはこの「全体像」を掴んでいただければと思います。

マイル・クレジットカード・ホテル特典が「お得旅の基本」である理由

お得な旅とは?費用対効果で考える旅の価値

お得な旅行を考えるとき、多くの人が「いかに安く済ませるか」に注目しがちです。しかし、本当にお得な旅とは、支払った金額に対してどれだけ満足度の高い体験が得られるかという「費用対効果」で考えるべきものです。

例えば、格安ツアーで行ったハワイ旅行。確かに旅行代は抑えられましたが、深夜便で睡眠不足のまま到着し、ホテルは中心地やビーチから離れていて移動に時間とお金がかかる。結局、現地での時間が削られ、疲れも溜まって、せっかくの旅行なのに十分に楽しめなかった…というのでは本末転倒です。

一方、マイルを使って無料で航空券を手配し、クレジットカードの特典で空港ラウンジを利用してリラックス。ホテルの会員特典で部屋をアップグレードしてもらい、無料の朝食も付いている。このように、お金をかけずとも質の高い旅を実現できるのが、この3つの原則を活用する最大のメリットなのです。

重要なのは、これらは特別な裏技ではなく、誰でも仕組みを理解すれば実践できるということです。日常生活の中でコツコツとマイルを貯め、旅行に有利なクレジットカードを選び、ホテルの会員プログラムに登録する。たったこれだけで、旅の質は驚くほど変わります。

3つの要素(マイル・クレジットカード・ホテル)が相互に利益を生む構造

マイル、クレジットカード、ホテル特典。これら3つは、それぞれ単独でも価値がありますが、それらが連携すると、さらに効率的にお得な旅にすることができます。

まず、クレジットカードで日常の支払いをすることでマイルが貯まります。スーパーでの買い物、公共料金の支払い、ネットショッピング。こうした普段の生活費や公共料金などの固定費をカードで決済するだけで、知らないうちにマイルが積み上がっていくのです。そして貯まったマイルで航空券を手配すれば、その分旅費が抑えられ、余った予算ををホテルのグレードアップに回したり現地でのアクティビティに参加するなど、旅がより充実したものになります。

さらに、特定のクレジットカードを持つことで、ホテルの上級会員資格が自動的に付与されるケースもあります。例えば、普段は年に数回しか宿泊しない人でも、カードを持っているだけで会員ランクが上がり、部屋のアップグレードや無料朝食といった特典を受けられるようになるのです。

ホテルに宿泊することでもマイルが貯まります。航空会社とホテルチェーンが提携している場合、宿泊実績がマイル加算につながり、さらに次の旅行の航空券に使える。このように、3つの要素が互いに影響し合い、特典が積み上がっていく構造があるのです。

基本1:マイル(マイレージサービス)が旅にもたらす価値

無料航空券・アップグレードによる移動コストの大幅削減

マイレージサービスとは、航空会社が提供するポイントプログラムのことです。飛行機に乗ったり、提携サービスを利用したりすることでマイル(ポイント)が貯まり、貯まったマイルで航空券を手配したり、座席をアップグレードしたりできる仕組みです。

旅行費用の中で大きな割合を占めるのが航空券代です。例えば、東京からハワイへの往復航空券は、時期にもよりますが10万円から20万円ほどかかります。これがマイルを使えば無料になる。(燃油サーチャージ・空港税などは別途必要)つまり、その分の予算を丸ごとホテルのグレードアップや現地でのアクティビティに回せるということです。

さらに魅力的なのが、座席のアップグレードです。通常、エコノミークラスからビジネスクラスへのアップグレードには数十万円の追加料金がかかりますが、マイルを使えば数万マイルで実現できます。長時間フライトでの快適性は旅の満足度に直結しますから、この価値は計り知れません。

実際、私も母とカリブ海の旅行した際に、帰国便の飛行機を搭乗する当日にマイルで座席のアップグレードをしました。楽しかった旅行でも、年配の母は少々疲れてしまっていたので、帰国便のアップグレードはとても喜んでくれました。

マイルの本当の価値は、単に「お金が浮く」ということだけではありません。普段は手が届かないような体験を、現実的なものにしてくれる。それがマイルの最大の魅力なのです。

マイルを日常で貯める方法

「マイルは飛行機に乗らないと貯まらない」と思っていませんか?実は、マイルは日常生活の中でも貯めることができます。

日常生活の中でマイルを貯める方法は、クレジットカード決済でマイルを貯めるのが最も一般的です。一般的に陸マイラーと呼ばれている方法です。食費、光熱費、通信費、保険料など、毎月必ず発生する固定費をカード払いにするだけで、自動的にマイルが積み上がっていきます。もし家賃などもクレカ払いが出来るようであれば是非利用しましょう。(ただし月の利用限度額には注意)例えば、月に20万円の支出がある家庭なら、年間で240万円分の決済になり、カードの還元率によっては年間2万マイル以上貯めることも可能です。

さらに、ネットショッピングでもマイルは貯まります。航空会社の提携サイトを経由して買い物をすれば、通常のカード決済分に加えて、追加でマイルが付与されたりします。普段からネットで買い物をしている人なら、経由先を変えるだけでマイルが増えるのです。

楽天経済圏で生活している人は楽天ポイントが沢山貯まっていると思いますが、楽天ポイントもマイルに交換することは可能ですが、マイル換算率は0.5(200円で1マイル)ととても低いです。対して、JALモールの商品をJALカードで買い物した場合、JAL Mallは「JALカード特約店」なので、100円につき3マイルたまります。(※ショッピングマイル・プレミアムにご入会の場合)その他にも定期的にマイルアップキャンペーンが行われていたりするので、買いたい商品が決まっている場合は無理に楽天にまとめなくても、このようなショッピングサイトを利用するとマイルが早く貯まります。

JALのショッピングマイルキャンペーン

ANAのショッピングキャンペーン

私の場合、日常の支払いをすべてマイルが貯まりやすいカードに集約しています。特別なことは何もしていませんが、これだけで年間数万マイルは貯まります。

基本2:クレジットカード特典が旅にもたらす価値

マイル積算率・ホテル会員資格など相互に利益を生む仕組み

クレジットカードは、単なる支払いの手段ではありません。旅行に特化したカードを選ぶことで、マイルやホテル特典との相乗効果が生まれ、旅の価値が何倍にも膨らみます。

まずポイントとなるのは、マイル積算率です。一般的なクレジットカードでは100円の利用で1マイル程度ですが、航空会社と提携したカードでキャンペーンなどを利用すると、同じ100円で2マイル、貯まることもあります。マイルのことを考慮せずほかのクレジットカードを使っていたら貯まらないマイルが、航空会社と提携しているクレジットカードを使うだけでちょっとした旅行に行けるだけのマイルが貯まるのです。

さらに魅力的なのが、カードを持つだけでホテルの上級会員資格が得られるケースです。例えば、特定のプレミアムカードを持っていれば、ホテルチェーンのゴールド会員やプラチナ会員に自動的になれることがあります。これにより、年に数回しか宿泊しない人でも、部屋のアップグレードや無料朝食といった特典を受けられるのです。

クレジットカードの真価は、単独で使うのではなく、マイルやホテル特典と組み合わせたときに発揮されます。適切なカードを選ぶことで、日常の支払いが自動的に旅の資産に変わっていくのです。

旅行保険や手荷物サービスが担保する旅の安心

クレジットカードがもたらす価値は、マイルやポイントだけではありません。旅行保険や各種サービスが、旅の安心と快適性を大きく高めてくれます。

多くの旅行系クレジットカードには、自動付帯または利用付帯の海外旅行保険が付いています。自動付帯とは、カードを持っているだけで保険が適用されるもの。利用付帯は、旅行代金の一部をそのカードで支払うことで保険が適用されるものです。これにより、別途旅行保険に加入する必要がなくなり、保険料の数千円から1万円以上が節約できます。

私自身、ニースで体調を崩し現地のフランス人の医者と通訳の方を手配してもらったり、飛行機が遅延して現地で急な宿泊が発生した際の宿泊費が支払われたりと、何度もクレジットカード付帯の保険にお世話になりました。

さらに便利なのが、空港ラウンジの利用サービスです。出発前の待ち時間を、混雑したロビーではなく静かなラウンジで過ごせる。ソフトドリンクや軽食を無料で楽しみながら、ゆったりと旅の始まりを迎えられるのは、想像以上に価値のある体験です。ラウンジ利用を経験すると、もう元の旅行には戻れなくなるほどです。

手荷物宅配サービスも見逃せません。帰国時、重いスーツケースを自宅まで無料で配送してくれるサービスが付いているカードもあります。疲れた体で重い荷物を持って帰る必要がなくなり、旅の最後まで快適に過ごせるのです。

基本3:ホテル会員制度が旅にもたらす価値

無料朝食・アップグレードなど滞在の質を高める具体的な特典

ホテルの会員制度は、登録するだけで様々な特典が受けられる、旅行者にとって非常にありがたい仕組みです。特に上級会員になると、滞在の質が劇的に変わります。

最も実用的な特典が無料朝食です。ホテルの朝食は1人あたり2,000円から3,000円程度かかることが多く、家族4人で2泊すれば、それだけで2万円近くになります。これが会員特典で無料になれば、その分を現地でのランチやディナーに回せます。

部屋のアップグレードも大きな魅力です。スタンダードルームで予約していたのに、チェックイン時にデラックスルームやスイートルームにアップグレードされる。窓からの景色が変わるだけで、旅の満足度は格段に上がります。実際に支払った金額は変わらないのに、得られる体験の質が全く違う。これこそが費用対効果を最大化するということです。

レイトチェックアウトも便利な特典です。通常は午前11時や正午までのチェックアウトが、会員なら午後2時や4時まで延長できることがあります。最終日もゆっくりホテルで過ごせるため、最終日まで存分に旅を楽しむことができます。

上級会員資格がもたらす非日常の優越感

ホテルの上級会員になることの価値は、具体的な特典だけではありません。丁寧な対応や特別扱いを受けることで得られる「非日常の優越感」も、旅の大きな魅力の一つです。

上級会員になると、チェックイン時の対応が変わります。一般のカウンターではなく、専用カウンターや個室での手続きになることもあります。混雑したロビーで長時間待つことなく、スムーズにチェックインできるのは、旅の疲れを感じさせない心地よい体験です。

ウェルカムギフトも嬉しいサービスです。部屋に用意されたフルーツバスケットやスイーツ、地元のお菓子など。これらは決して高価なものではありませんが、「特別なゲスト」として迎えられている実感が、旅の満足度を高めてくれます。

スタッフの対応も変わります。名前で呼んでくれたり、好みを覚えていてくれたり。こうした細やかな気配りは、ホテルを単なる宿泊施設ではなく、「また来たい場所」に変えてくれるのです。

上級会員資格は、決して「お金持ちだけの特権」ではありません。適切なクレジットカードを持つだけで付与されることもありますし、年に数回の宿泊で到達できるランクもあります。大切なのは、その仕組みを知っているかどうか。知っているだけで、旅の体験は大きく変わります。

まとめ:旅が変わる「お得旅」実践への第一歩

ここまで、マイル、クレジットカード、ホテル特典という3大基本が、なぜお得な旅に欠かせないのかをお伝えしてきました。

ポイントは、これら3つが単独だけではなく、相互に連携して大きな価値を生み出すという点です。クレジットカードでマイルを貯め、マイルで航空券を手配し、浮いた予算でホテルをグレードアップ。さらにカードの特典でホテルの上級会員になり、無料朝食や部屋のアップグレードを受ける。この循環が、同じ予算でもワンランク上の旅を実現する秘訣なのです。

最初は少し複雑に感じるかもしれません。でも、一度仕組みを理解してしまえば、あとは自動的に特典が積み上がっていきます。日常の支払いをカードにまとめる、マイルが貯まる航空会社を選ぶ、ホテルの会員プログラムに登録する。たったこれだけで、旅の質は驚くほど変わります。

最初から全てを理解する必要はありません。まずは1つ、例えばマイルが貯まるクレジットカードを作ってみる。それだけでも、旅への第一歩は始まっています。

マイルが貯まりやすい「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレスR・カード

次回以降の記事では、具体的なマイルの貯め方、おすすめのクレジットカード、ホテルプログラムの選び方など、より実践的な内容をお伝えしていきます。今回の記事で「お得旅の原則」の全体像を掴んでいただけたなら、次はその原則を実際に活用する方法を一緒に学んでいきましょう。

あなたの次の旅が、今までとは違う特別なものになることを心から願っています。


最後までお読み頂きありがとうございました。何かご質問やお悩み、実践してみたいことがございましたら、ぜひコメント欄でお聞かせください。皆さんの旅がより賢く、思い出深い旅行になるよう、できる限りお手伝いしたいと思います。

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